9.20.2009

ナインチェ@RTM

TKYによるビッグイシューについての投稿で表紙を飾っていたミッフィーちゃん、今や世界中の親子に愛されているオランダ生まれのキャラクターだ。ディック・ブルーナ氏という絵本作家によって1950年代から描き続けられているシリーズで、今や世界40カ国語に訳されている。日本では「ミッフィー」、または「うさこちゃん」としてしられているこのキャラクターだが、本場オランダでは「ナインチェ」(訳:こうさぎちゃん)という名称で親しまれている。

ブルーナ氏は現在も健在でオランダ・ユトレヒト市のスタジオで日々製作に携わっているとのこと。このユトレヒトにはミッフィーミュージアムがあり、ミッフィーやブルーナ氏にちなんだ資料や作品を見学することができる。ちなみにここでのおすすめはブルーナ氏の製作模様と奥さんによる作品にたいするダメだしの様子を納めたビデオ映像。

ブルーナ氏はもともと書籍
装丁などを主に手がけていたグラフィックデザイナーで、1920年代オランダで盛んだった抽象美術運動「デ・スティル」の影響を強く受けた一人であった。当時は写実的な挿絵などが主流であった中、ブルーナ氏は抽象化した線と原色を用いた手法を使って数々の独自のデザインを生み出していった。同運動の立役者でもあったピエート・モンドリアンの絵画はあまりにも有名だが、このように子供向けの絵本にまで早くからデザインの極めとも言える要素が浸透していることに、改めてオランダという国のデザインに対する奥深さを感じてしまう。(ちなみにミッフィーおよびブルーナ氏について詳しく知りたい方はこちらへ。)

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