10.15.2009

会津さざえ堂@TKY

会津若松さざえ堂へ。この仏堂は江戸後期1796年に建てられた。補修を重ねているとはいえ建立から200年を超えているとは。外からみると5階か6階建てのように見えるが、二重らせんの形状で、上って行ってもずっと床がつながっている。「上りと下りで人が出会わない」という六角三層である。

普通の形の建物を見てきた眼には、平らな床を歩きなれている体には、やはりすっとは入ってこない建築だ。10年来行きたかった建物でもある。

2重らせんのスロープに沿って西国三十三観音像が安置され、参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができるという合理的なお堂だったという。また、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造により、たくさんの参拝者がすれ違うこと無く安全にお参りができる。歴史的な変遷で観音像は今はもうないが。

平面的には六角形で斜めの床と天井を小割りにされた四辺形にの窓が一連の流れをつくりつなげている。補修によって羽子板金物やボルトなど金物が取り付けられているが、建立当時は釘一本使っていなかったという。

このさざえ堂のある飯盛山は幕末戊辰戦争時に白虎隊が自決した場所で、若くして命を失ったという事実は人の胸をうつようで観光客が絶えない。

1 件のコメント:

  1. やっと行けたようで、こちらもホッとしてます。

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