10.24.2009

Ai Weiwei@RTM

艾未未(Ai Weiwei)という中国人の芸術家がいる。東京でも森美術館で作品の展示が行われていたが、今とても好きな芸術家の一人だ。その彼の展示がミュンヘンでも行われるとの情報を聞きつけ、オープニングに合わせてミュンヘン入りする。東京で見た作品とはまた異なるすばらしい作品群に感動。会場となっているHaus der Kunstという建物の展示空間も広々としていて、彼の作品を際立てる。森美術館にはないダイナミックな展示が実現していた。

なかでももっとも気に入った作品は、上の写真の巨大な部屋一面に敷かれた絨毯。床の石のタイル一枚一枚をすべてカーペットで再現してある。一見本当のタイルと区別がつかないくらい、精巧にヒビやシミまで再現してあるが、立ち入り禁止のサインやロープを使用せずして作品の領域を定めるのに成功しているといえる。知らずに踏み込んで皆はじめて気がつくのだが、その膨大なサイズと精密さに改めて圧倒される。(右の写真の下半分が本物の石のタイルで上半分はカーペットでできている。)

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