2.15.2009

チョコレート @TKY

季節のあいさつ2月14日のバレンタインディ。逆チョコがはやっているということで、面白い、やってみようとチョコレート作りに挑戦。

熱で溶けて冷えたら固まるチョコレートはいわゆる熱可塑性を持っているということでプラスチック・コンクリート・粘土のようなものだと考えた。既製品の昆虫型チョコレートと組み合わせてジオラマとか、ミニチュアの街など構築物を構想。
ふわっとした立体的で抽象形態がいいと思い、半径の異なる三つのメッシュの半球を重ね、透かして連続的に見えるというようなことを考えた。
道具・材料調達ということで東急ハンズに出かけた。
2月13日のチョコレート関連グッズ売り場は若い女性でごった返し、男性といえば二組のゲイのカップルと自分だけだった。だいぶ肩身が狭い。(逆チョコがはやっているのはホントか?女たちは一夜漬けで作るのか?)
泡だて器と絞り器とパッケージ用品とプラスチック成型品を買った。

結論を言うと失敗した。
写真左の状態から取り外すときにパキパキに割れ三連の半球は作れず、写真中のように焼きそばみたいになった。チョコレートは温度管理であるとか、硬度の保ち方とか扱いが難しかった。カカオ率の高いチョコレートは随分と細かくしないと溶けにくくいつまでもダマとして残ってしまう。ダマとして残れば絞り器に詰まる。コンクリート作業用語でいうワーカビリティを確保しつつ、流れおちないくらいのコンシステンシーを保つ。そのためにいろいろな道具を揃える必要があるようだ。

抑えで作った棒状トリュフ(写真右)を渡した。
男の手作りチョコレート。渡すほうと渡されるほうの温度差管理も大切だ。

かじりかじり作っていたのでクラクラした。チョコレートが刺激物であることを再認識。東京のアイヌ料理屋「レラ・チセ」に行った時に飲み物はビールばかりでアイヌ民族はもともとアルコールを持たない民族なのだろうかと思った。
この世界でアルコールがなかったら、その代わりとなるものは絶対チョコレートだ。チョコレートは、人を高揚させたり覚醒させたりするものとして大麻・アヘン・ペヨーテ・酒・コーヒーなどと同じ直線上にあると思う。これらのものは昔から祭事に用いられてきて、良い付き合いのできる民族には薬として、知らなかった民族には毒として働いた。カカオの学名はテオブロマ、意味は「神の食物」。マヤ人はカカオ豆を貨幣としても使っていたらしい。ウサギ一羽は10カカオ。

チョコレートは時々無性に食べたくなるが、それは薬として体が求めているのだろうか、それとも毒としてだろうか。

1 件のコメント:

  1. 施工前にちゃんとスランプ値をテストしたのでしょうか?

    いいね、チョコレートによる建築。例えば冷水に糸状のチョコを垂らしていったら3次元的チョコによる鳥の巣が出来るかな。事務所でもたまに、レジン模型に使用した型枠を再利用してチョコ模型を作ったりしてるチームもあったのを思い出した。

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