2.24.2009

アイコンだらけ @TKY



Squarepusher - My Red Hot Car

サインより
アイコンだらけ

スペースインベーダー@RTM


以前、話題に出たスペースインベーダーのモザイク。ぶらぶらと運河沿いを歩いていたら発見。
他にも見た記憶があるけども未だ場所を思い出せない。。。

今仕事でサイン計画をしていて、建物内に表示するオリジナルアイコンをデザインしている。ピクセル状に決めた升目を埋めていくことであらゆるサインを表現しようとするが、これが難しい。最小のピクセル数でいかに万人が一目で理解できる表示を作れるかというチャレンジにおいて、このインベーダーのモザイクは優れものだな、と思ってしまう。

土曜市場@RTM

パリに滞在している大学時代のサークル仲間がロッテルダムに遊びに来たので、ロッテルダムの土曜市場に出向いた。観光地が少ないロッテルダムだが、この市場の規模はオランダ最大と言われている。

新鮮魚介類、オランダチーズ、野菜、花、衣服、DVD、アンティーク(ガラクタ?)など、なんでもありな市場。不思議なことに市場に来ると必ず料理意欲が湧いてくる。こちらでは珍しい大根を発見したので、大根おろしがしたくなり、そこから鍋をすることに。新鮮なタラや白菜、椎茸、ネギ、エビなどを市場で仕入れて、他に豆腐などは別な中国系スーパーで買い足した。チーズおろしで大根を削るのは一苦労だったけど、タラと椎茸の良いダシが出ておいしく食べれた。冬大根はやはりオランダでも美味しい。。。

2.23.2009

ポートレート @TKY

http://www.flickr.com/photos/edimak

東京で特に新宿で撮ったスナップポートレート、flickrにて。

2.15.2009

テニス観戦@RTM

スポーツ観戦が続いているが、今回はテニス。
毎年ロッテルダムで開催されているABN-AMRO世界テニストーナメントのチケットを同僚からもらって準決勝試合の3試合を観戦してきた。中でも3試合目の世界ランキング一位のナダル対13位のモンフィルの試合は面白かった。時速200キロ以上のサーブの早さや、打ち合うボールの音など、自分が大学時代に経験して覚えているテニスとは何もかも違う。プレーヤーの動きの速さがコートを狭く見せる。結果は2セットでナダールのストレート勝ち。

今、これを書きながら隣のテレビでやっているのが決勝試合のナダール対マリー(ランキング4位)。そのナダルがたった今マリーに負けた。

テニスはもともと上流階級のスポーツである。ボール一つあればどこでも出来るサッカーと異なり、ラケットやコートが必要なテニスは、プレーヤーの気質から観客の雰囲気までどことなく気品がある。プレーヤーに対するレフリーの笛が頻繁に響いていたこの間のフェイエノールトの試合とは逆に、昨日の観戦では客席のマナーに対する審判の注意がたびたびおこっていたのが印象的だった。

チョコレート @TKY

季節のあいさつ2月14日のバレンタインディ。逆チョコがはやっているということで、面白い、やってみようとチョコレート作りに挑戦。

熱で溶けて冷えたら固まるチョコレートはいわゆる熱可塑性を持っているということでプラスチック・コンクリート・粘土のようなものだと考えた。既製品の昆虫型チョコレートと組み合わせてジオラマとか、ミニチュアの街など構築物を構想。
ふわっとした立体的で抽象形態がいいと思い、半径の異なる三つのメッシュの半球を重ね、透かして連続的に見えるというようなことを考えた。
道具・材料調達ということで東急ハンズに出かけた。
2月13日のチョコレート関連グッズ売り場は若い女性でごった返し、男性といえば二組のゲイのカップルと自分だけだった。だいぶ肩身が狭い。(逆チョコがはやっているのはホントか?女たちは一夜漬けで作るのか?)
泡だて器と絞り器とパッケージ用品とプラスチック成型品を買った。

結論を言うと失敗した。
写真左の状態から取り外すときにパキパキに割れ三連の半球は作れず、写真中のように焼きそばみたいになった。チョコレートは温度管理であるとか、硬度の保ち方とか扱いが難しかった。カカオ率の高いチョコレートは随分と細かくしないと溶けにくくいつまでもダマとして残ってしまう。ダマとして残れば絞り器に詰まる。コンクリート作業用語でいうワーカビリティを確保しつつ、流れおちないくらいのコンシステンシーを保つ。そのためにいろいろな道具を揃える必要があるようだ。

抑えで作った棒状トリュフ(写真右)を渡した。
男の手作りチョコレート。渡すほうと渡されるほうの温度差管理も大切だ。

かじりかじり作っていたのでクラクラした。チョコレートが刺激物であることを再認識。東京のアイヌ料理屋「レラ・チセ」に行った時に飲み物はビールばかりでアイヌ民族はもともとアルコールを持たない民族なのだろうかと思った。
この世界でアルコールがなかったら、その代わりとなるものは絶対チョコレートだ。チョコレートは、人を高揚させたり覚醒させたりするものとして大麻・アヘン・ペヨーテ・酒・コーヒーなどと同じ直線上にあると思う。これらのものは昔から祭事に用いられてきて、良い付き合いのできる民族には薬として、知らなかった民族には毒として働いた。カカオの学名はテオブロマ、意味は「神の食物」。マヤ人はカカオ豆を貨幣としても使っていたらしい。ウサギ一羽は10カカオ。

チョコレートは時々無性に食べたくなるが、それは薬として体が求めているのだろうか、それとも毒としてだろうか。

2.14.2009

日本の建築の法律 @TKY

中国の建築の法律について以前書いたけれど、じゃあ日本はどうなんだということで

建築に関する一番根本の法律に建築基準法があり、「公共の福祉」を目的としている。具体的には安全・防火・交通・衛生などの点が重要視され、緊急車両が入れるようにだとか、避難経路だとか、消防避難器具の設置だとか建築基準法、消防法、ハートビル法、都市計画法など関連法規で建物の大きさ、形、詳細など細かく定められている。

建築は財産であるという側面(土地や建物の価値)に関わることに建ペイ率(その敷地の建て坪の限界)、容積率(その敷地の床面積の限界)というものがある。これは街の発展度合いをコントロールするもので、どんどん発展させたい商業地などには高い数値を、発展を抑えたい住宅地は低い数値を設定されている。敷地に大きい建物を建てられれば建てられるほどたくさんの床面積の場所を貸せたり売れたりするので土地の値段は上がる。
共同住宅はという土地の使用方法だけ共用の廊下・階段は面積をカウントしないという緩和措置がある。日本の住宅事情が劣悪すぎるということでできるだけ広い家に住めるようにという配慮からきている。

ある地方都市で共同住宅の建築の申請をした時に行政官が「この「緩和措置」は東京や大阪のためだけで地方都市では使って欲しくない。高い建物は欲しくない。高い建物がどんどん建てば遠くが見通せなくなり山々が見えなくなる。」と言っていた。


法律で制限をしたり、その制限の緩和したりすればその境界となる部分、思いと思いがぶつかっている部分があるという話。

日本にあるいろいろな法律にはバックグラウンドがあり、ベースとなる思いを含んでいる。
誰かが分かりやすく面白く解説してくれるといいなと思った。


「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。(建築基準法第2条)」
「建築物又は建築物の敷地を交通上、安全上、防火上又は衛生上支障がないものとする(建築基準法第92条の2など)」
「共同住宅の共用の廊下又は階段の用に供する部分の床面積は、算入しないものとする。(建築基準法第52条2項6号)」

2.11.2009

スペイン経済とスポーツ界@RTM


先週末は友人を訪ねてスペイン・マドリッドへ行って来た。予報では雪のはずが、運良く15℃の晴天。後で聞くと、誰も予報など信用してる人はいないんだとか。でもやはりスペインは太陽が出てないと美しくない。おいしいタパスや本場のパエリヤに大満足だったけど、また食べ物の話は別にするとして、、

いくつか建物を見て回った。マドリッドは5年ぶりで前回建設中だった建物の多くが完成していた。HdM, Jean Nouvel, MVRDV, Norman Foster, Rafael Moneo, FOA, Mansilla y Tunon など、現在建設中の建物も含めるとかなり多くのメジャーなプロジェクトが建ち上がっている。スペインはここしばらく景気が悪いと聞いていたが、その割にはこの建設ラッシュである。これから徐々に減速するのだろうか。イギリスの経済雑誌ザ・エコノミストに掲載されたあるコラムによると、スペインの景気はスポーツと大きく関係しているという。もともと情熱の国とも言われるスペインだけに、スポーツでスペイン人が活躍していると国民の多くは仕事をさぼってまで応援に熱中する。昨年はヨーロピアン・チャンピョンシップでスペインが優勝、テニスではナダールが絶好調、F1でもアロンソが大活躍とスペイン人にはたまらない1年となったが、このためにスペインが被った生産量低下による経済的ダメージは大きいという。スペインでいつか仕事してみたいと思っているけども、その際はスペインのスポーツ界が冴えていないことを願う。

2.08.2009

ミース賞展 @TKY

EU現代最優秀建築賞(ミース賞)東京巡回展が新宿であった。隔年ごとの最重要作品が選ばれたものでヨーロッパのトップアーキテクトばかりだった。プロジェクトのコンセプトを表現した模型を中心とした、情報がそぎ落とされた展示だった。雑誌などにて見たことがある作品ばかりで2次元は体験している。模型という3次元を体験できたということで良しとするか。
というのは建築の展覧会でいつも思うのは分かりにくいということで、予備知識をもっているということを前提とした展示ながらそれを超える感動もないということ。美術展示というより博物展示に近い。
実物という4次元(XYZ+Time)から図面(XY)模型(XYZ)というように次元を落としているということから仕方のないことなのかもしれないけど。

2.06.2009

ロッテルダムVSロッテルダム@RTM

マカーイとフェイエノールトの現地情報を伝えるべく、現在リーグ13位のフェイエノールトと14位のスパルタとの試合を見てきた。両チームともロッテルダムで市内を流れるマース川の北がスパルタ、南がフェイエノールトだが、お互い共通の敵であるアムステルダム・アヤックスがいるためか、それとも両チームとも順位がふるわないためか、敵対意識の弱い試合だった。それでもフェイエの本拠地であるスタジアムはほぼ満席で、そこそこ盛り上がりのある試合に。結果は1−0でフェイエノールトが勝ったが、チームの調子はまだまだあがらないよう。注目のマカーイもどことなく不本意な成績にふてくされているみたいで、イマイチ動きが鈍いように見えた。このスタジアム、完成は1937年と第二次世界大戦前で、爆撃により市内の中心部はほぼ壊滅状態にあったにもかかわらずスタジアムは無傷で残る。その後改築が行われ現在にいたるらしい。次回はぜひとも対アヤックス戦を観戦してみたい。

2.05.2009

中国の建築法規 @TKY

キッチンは火力の強い中華料理を作るので外気に面していなければならないとか、100m以上のタワーには避難のためだけのフロアを50mごとにつくらなければならないとか。

地下空間の話 があったけど中国においてはある面積以上の建物には地下シェルターをつくることが義務付けられている。
また大きな都市の中心部には8車線以上の道路がつくられて非常時には飛行機の滑走路となる。

戦争を意識した都市づくりを法規で定められていることに仮想敵国であろう日本国民としてぎょっとした。

建築は一品生産というのは成熟期の都市におけるロジックで今膨張期にある中国ではひとつひとつをゆっくり検討している時間はないようだ。特に集合住宅はプランが出来たらコピー&ペーストをしているように大量生産している。日本でも多摩だとか千里中央だとか団地を造る場合固有の地形とか風土とかを意識した建物のアレンジの仕方をしてきたが、中国では団地の規模の桁が違い土地の方をアレンジして整地してしまう。

蛇足ながら書くとプロジェクトをすすめるにあたって日本では現場レベルでの決定権を40代、50代が持っているが中国ではこの世代の企業人の絶対数が劇的に少ない。
文化大革命という時期があり学校が閉鎖され教育を受けられなかった世代にあたり字義通り中国版「失われた世代」だ。
中国の企業の年齢構成として経営者は60代、飛んで30代20代となるので、現場レベルの決定権は30代がもっている。
プロジェクトの会議では服装が崩れている人ほど偉いという傾向があり、部長がヒップホッパーな格好で参加という場面が良く見られた。

2.04.2009

スペースインベーダー @TKY

通勤途中中目黒駅駅前横断歩道脇の中央分離帯にいるスペースインベーダー。

世界中に侵略をしているらしい。
東京で 75
パリで 704
ロッテルダムで 25

フランス人ゲリラアーティストの作
アーティストの名前を知り合いのS子さんに聞いたのだけれど忘れてしまった。
Space Invaders

第6のファサード;天井 @TKY

建物の顔としての面をファサードという。

道に面している外壁が一面であとすべて近接して他の建物があったとしたらひとつのファサードだけ注意深くデザインをすれば良い。

テレビ朝日の設計者は、四周の他の高いビルで囲まれてよく見られてしまう屋上を第5のファサードと名付けた。


高層の建物は天井がよく目立つ。
特に夜建物のアウトラインが消えると規則正しく並べられている蛍光灯照明が浮かび上がる。
天井のデザインは建物の顔として第6のファサードとして重要度を持ち始める。
規則正しい照明の配置は部屋の明るさを均質に取らなければならないという考え方から来ている。
合理的ではあるがあまり面白くはない。
通常の仕事の場合机上
照度500lx程度で偏りの少ない照明が必要とされているけど、もう少し変化があってもいいのではないだろうか。
思索にふける場所は暗くとか。アプローチの部分は足もとに光を走らせるとか。LEDを輝かせて明るい感じを演出させるとか。
(光を表現する日本語はとても少ない)

いま日本ではコンビニもスーパーもオフィスも家も空間の光の質が同じで変化に乏しい。コウコウと明るい。
ロッテルダムにいるケイゴが一時帰国したときに日本は明るいから下手な服を着れないと洋服を買いこんでいたことを思い出した。