5.21.2009

迷彩 @TKY

光は日々強く、木々は日々青くなり、そのコントラストはまるで迷彩色のよう。

等々力渓谷は格好の散歩道となっていて休日には人々がたくさん訪れる。

建築の色はその場所の光の強さ・自然の色と深く関係している。
淡い日光の土地は淡い色を、強い日光の土地は彩度の高い色を使う。

日本では建物の色のファーストチョイスは淡い色だが、このまま亜熱帯化が進み日差しが強くなれば、その光の下映える原色の家々が増えていくのだろうか。

ハラミュージアムアーク @TKY

群馬県渋川市にあるハラミュージアムアーク。日本古美術のためのギャラリー「觀海庵」・収蔵庫が増築されたということで訪れた。このブログのカタールの話題のときに触れていた磯崎新氏の作品。品川の原美術館はとても好きな場所だったのでぜひ行きたかった場所でもある。

美術館は作品を守るという意味で厳重に何層にも箱で囲うというイメージがあるが、この美術館は展示室をつなぐ廊下は屋根だけの半外部となっている。増築部分は敷地の高低差の活かされた浮いた家型のかわいらしい形で、内部はプロポーションとろうそくの灯を目指した照明とで和空間を意識されている。屏風や掛け軸などの隙間隙間に現代美術作品がありその対比が面白かった。

同一敷地内には伊香保グリーン牧場があり馬・ヤギ・牛・羊が闊歩している。

5.12.2009

潮干狩り@TKY

GWに横浜八景島で潮干狩り(あさり)ができると聞きつけて行ってきた。

「一人2kgまで、あまり小さい稚貝はNG」ということだけ聞いていたので採ろうと思って大き目のタッパーとビーチサンダルだけもって出かけ、現地に10時に着いた。(何か掘る道具をと思って家の中にあるはずのシャベルを探したけれど見つからなかった。)
 既に砂浜には子どもたち大人たちが溢れ、一心不乱に掘っている。干潮から二時間が過ぎている。こちらもよい大人なので余裕で、ビールを買って砂浜で飲みながら海を眺めていた。
まあ乱獲しないくらいに採ろうと。
 海の中に入ってみた。
水はもう冷たくはなく、ちょうどよい。ちょっと掘り始めた。
 採れない。生きている貝がいない。掘っても掘っても何もとれない。海の家で熊手を買ってくる。波打ち際は人が多く競争率が高いと思い、20mほど沖に出てみる。まくったナガズボンはびしょびしょにぬれ掘っても掘っても採れない。

 これはいけない、出直そう。

 明朝始発で行こうと思い、横浜駅近くのスパ(ハマボールが今はおしゃれな健康ランドになっている)に一泊した。熊手とシャベルと網とクーラーボックスを買っておいた。

 翌朝、雨。

結局シジミサイズのあさりを10匹ほどとれただけだった。せめて家の中に貝塚でも作ろうと、スーパーであさり3パック(1kg)買い、アクアパッツァにして食べた。

 この八景島海の公園は人工の海浜のようでアサリが採れるまでになったというのはなかなかだ。東京の発展期に開発しコンクリートでがちがちに護岸工事したところを自然に戻そうとしている試みのよう。親水型護岸工事が各地で増えている。一度開発したところを元通りにとか、自然があるべき姿にとか再開発をしようとしている。日本橋と首都高の関係の議論なども同種の問題。はじめからあるべき姿に開発をすることの困難さを覚える。が、そのような観点を持つこと、時間という視野の大切さを痛切に感じる。

4.23.2009

芽吹@TKY

とてもいい季節を迎えている。緑が芽吹き温度湿度も穏やかで光がきれいだ。外に出ることに喜びを感じ、なんだか体が軽くなった気がする。三月末重かった鼻も目も。

走り始めた。(再び)

駒沢公園まで家から2キロ、駒沢公園内ジョギングコース一周2キロ、帰り道2キロ、計6キロをゆっくりと走る。朝出勤前の一時間くらい公園にはたくさん人がいる。走ったり、歩いたり、犬の散歩をしたり。公園と家との間にもたくさんの発見がある。七時頃にはもう開いているパン屋とか、バス停で待つ人々、お寺がレストランをやっていたり。

やはり走るとなると日頃の不摂生で体が重い。心は軽いけど体は重い。体が重いと心も重くなる。

ipodとナイキのセンサーを手に入れてこの習慣が続くように気持ちを強化した。

靴の底に発信機を、ipodに受信機をつけて走るのだけれど、走った時間と距離が正確にわかるのでなかなか面白い。ナイキの専用ウェブ上でデータを同期させ蓄積していくので一か月どのくらい走ったのか、平均ペースなどわかる。

4.06.2009

膨張@TKY

新年度を迎えると東京はふっと大きくなった気がする。グンと膨張したというか。
新しく学校に入ったり、企業に入ったり。人が増え人の流れが遅くなる。粘度が増す。
冬が終わり春になり明らかに街ゆく人が明るい。
この東京のテンションも五月を過ぎればなんだか落ち着いてくる。「この授業は出なくてもいいや」という人が増えてくるのかな。

昨週末に新宿、渋谷にいってきたが混雑ぶりはなかなかだった。
東京の環状線、山手線が私鉄と交差する新宿・渋谷・品川・東京・秋葉原・上野・池袋・高田馬場という駅がターミナルとなり人が集まってくる。

新宿・渋谷と仕事場を変えるに従ってターミナル駅が変わってきたけれど今春からは目黒になった。

桜@TKY

東京ではいま桜が満開だ。花見の話題が周りから聞こえてくる。
千鳥ヶ淵、目黒川縁など集中的に植わっているところで同時に一気に咲くというのはやはり壮観。
桜の季節が年度の境目という時期とあいまって人の心を動かすのだろう。
きれいだなあ。
ソメイヨシノはクローンによって増やしているため樹齢が60年ほどであるという。
同じ場所に同じ時に植えた桜が同時に枯れるらしい。

4.03.2009

流動体構造とカタール@RTM

ドーハでの仕事を担当してすでに2年半以上になる。
出張も今回で8回目となるが、数ヶ月おきに来るたびに都市の急速な変化を肌で感じることが出来る。世界規模で経済危機が騒がれている中、カタールは未だその影響をあまり受けずにいる。というのもドバイと異なりこの国にはまだまだ天然ガスと石油が豊富に存在するからで、今はそのドバイやアブダビから流れてくる労働者が急激に増えているらしい。

カタールは他の中東諸国と異なり天然資源から得られる膨大な利益の多くを文化施設の充実と国民の教育に注いでいる。大規模都市開発という視点からは常に他の中東都市に遅れをとっていたが、長期的な国家の成長を見据えたカタールの指針はこの経済危機によってその重要性が改めて評価されつつある。ドバイのように一夜として姿を現した市場都市は時として蜃気楼のごとく揺らぎ、砂のお城のようにふたたび砂漠に回帰してしまいそうな危うささえ感じるが、都市開発以前に国の歴史と文化の確立を図るカタールはお城の基壇をまずしっかり固めているのがわかる。

写真は担当しているプロジェクトと同じ大学キャンパスに建設中の磯崎新氏による建築。もともとフィレンツェの駅のコンペで姿を現した佐々木陸朗氏との共同開発による構造体がその後いくつかのコンペ案を経てここドーハで現実化されつつある。『流動体構造』と呼ばれたこの構造体自体の必要性には多少なりとも疑問を感じるが、状況によってその形態を変化させながら常に安定状態を保ちつつ成長するこの構造のシステムは、カタールという国における国家成長の構造を表現しているようにも感じられた。砂漠に枝を広げて生えたこの植物は果たして今後どのくらいしっかりと地に根がはるのか気になるところである。