打ち合わせで西東京市の保谷へ。
まだまだ田園の広がるとてもいい場所。広い空やら、ブルーベリー農園やら、野菜畑やら、駐車場やら。
そんななか野菜の直売所を見つけた。ニンジンと長ネギを売っている。コインロッカーを改造した販売機で、直売所でさえ東京は機械だ。ベニヤの机の上に並べられ、料金の受け渡しは鉄骨の柱にくくりつけられた貯金箱のようなものという地方の野菜直売所の居心地の悪さはここにはない。地方の直売所の居心地の悪さを感じてしまっていたのは私自身人間としてすれてしまっている。
何かから機械に置き換わるときに通底するものがそこには見える。さっくり言うと性善説性悪説という話。もちろん機械は故障をし、メンテナンスが必要であり、期待されたこと以外のことは出来ない。
以前久々にお会いした中学時代の恩師が面白い話をしていた。私は中学時代に形骸化した校則を変えようと運動していた。運動から一年後に身を結んだのだけれど在学中には実現しなかった。お会いしたのはその時に応援してくれていた先生で内幕を話してくれた。「生徒たちの希望をホイホイ聞くとつけあがる」と思っている先生方がいる。つまり子供悪説論者であると。子供は自由にさせるとちゃんとしない、厳しく教育してこそ伸びるとそういう説だ。彼自身は子供善説論者。中学時代のいろいろな先生方の印象とそのバックグラウンド・教育思想を照らし合わせてとても興味深かった。
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