とてもいい季節を迎えている。緑が芽吹き温度湿度も穏やかで光がきれいだ。外に出ることに喜びを感じ、なんだか体が軽くなった気がする。三月末重かった鼻も目も。
走り始めた。(再び)
駒沢公園まで家から2キロ、駒沢公園内ジョギングコース一周2キロ、帰り道2キロ、計6キロをゆっくりと走る。朝出勤前の一時間くらい公園にはたくさん人がいる。走ったり、歩いたり、犬の散歩をしたり。公園と家との間にもたくさんの発見がある。七時頃にはもう開いているパン屋とか、バス停で待つ人々、お寺がレストランをやっていたり。
やはり走るとなると日頃の不摂生で体が重い。心は軽いけど体は重い。体が重いと心も重くなる。
ipodとナイキのセンサーを手に入れてこの習慣が続くように気持ちを強化した。
靴の底に発信機を、ipodに受信機をつけて走るのだけれど、走った時間と距離が正確にわかるのでなかなか面白い。ナイキの専用ウェブ上でデータを同期させ蓄積していくので一か月どのくらい走ったのか、平均ペースなどわかる。
4.06.2009
膨張@TKY
4.03.2009
流動体構造とカタール@RTM
ドーハでの仕事を担当してすでに2年半以上になる。
出張も今回で8回目となるが、数ヶ月おきに来るたびに都市の急速な変化を肌で感じることが出来る。世界規模で経済危機が騒がれている中、カタールは未だその影響をあまり受けずにいる。というのもドバイと異なりこの国にはまだまだ天然ガスと石油が豊富に存在するからで、今はそのドバイやアブダビから流れてくる労働者が急激に増えているらしい。
カタールは他の中東諸国と異なり天然資源から得られる膨大な利益の多くを文化施設の充実と国民の教育に注いでいる。大規模都市開発という視点からは常に他の中東都市に遅れをとっていたが、長期的な国家の成長を見据えたカタールの指針はこの経済危機によってその重要性が改めて評価されつつある。ドバイのように一夜として姿を現した市場都市は時として蜃気楼のごとく揺らぎ、砂のお城のようにふたたび砂漠に回帰してしまいそうな危うささえ感じるが、都市開発以前に国の歴史と文化の確立を図るカタールはお城の基壇をまずしっかり固めているのがわかる。
写真は担当しているプロジェクトと同じ大学キャンパスに建設中の磯崎新氏による建築。もともとフィレンツェの駅のコンペで姿を現した佐々木陸朗氏との共同開発による構造体がその後いくつかのコンペ案を経てここドーハで現実化されつつある。『流動体構造』と呼ばれたこの構造体自体の必要性には多少なりとも疑問を感じるが、状況によってその形態を変化させながら常に安定状態を保ちつつ成長するこの構造のシステムは、カタールという国における国家成長の構造を表現しているようにも感じられた。砂漠に枝を広げて生えたこの植物は果たして今後どのくらいしっかりと地に根がはるのか気になるところである。
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