11.07.2009

水と油 @TKY

雨上がりの路面が濡れている中を整備不良の車が通った後、虹が出来ていた。油が一滴、また一滴と落ちて同心円状に広がり、油の表面で反射した光と油と水の境界面で反射した光が干渉して虹のように見える。本来、水と油という混ざらないものの代名詞で、それぞれが無色透明。この二つが合わさりこのようにたくさんの色をつくりだす。日常の些細な風景ではあるが、自分自身のつくるもののなかで、こんなことを目指している。

ひとつひとつの所作はとるに足らないもの、無色と思われることでも組み合わせることで様々な価値を創出すること。特別ではないことを重ね合わせることで、特別なことをつくりだすこと、そんなことが出来たらいい。

解散してしまったけど、「水と油」という演劇集団があったね。

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